法人・店舗での洗濯代行利用が増えている理由 小規模店舗運営や人手不足サポートに!
法人や店舗で洗濯代行の利用が増えています。これには、サロンの運営方法や副業と開業の増加が大きく関係しています。今回は、法人や店舗で洗濯代行利用が増えている理由を探り、洗濯代行の上手な利用方法をお伝えします。
レンタルサロンやシェアサロンを利用する人が増えたから。不定期の洗濯を洗濯代行に依頼
レンタルサロンとは、自分が所有する店舗を持たなくても開業できる「貸し出しスペース」です。レンタルサロンは時間貸ししているところが多く、普段は会社員で週末だけはレンタルサロンで副業する人もいます。利用目的は、エステサロンやネイルサロン、パーソナルトレーニングやリフレクソロジーなどさまざまです。ターミナル駅からのアクセスがいい立地にあることが多く、初期費用をかけずに立地のいい場所で開業する手段のひとつでもあります。
レンタルサロンは、マッサージベッドやイスは備品に含まれますが、タオル類は持ち込みとなることがほとんどです。シーツは、不織布の使い捨てがセットされていることもありますが、肌触りを考えると持ち込みを検討したほうがいいかもしれません。
レンタルサロンを利用する人は、自分一人ですべてを対応するため受付から雑務まで接客をしながらこなします。エステサロンやパーソナルトレーニングでは使用するタオルも多く、使用後のタオルは水分を含んで重たくなります。ひとりで持ち帰ることは困難でしょう。
洗濯代行は、必要なときに必要な量を依頼できるため、レンタルサロンやシェアサロンで開業する個人事業主の利用が急増しています。仕事を終えたら、使用後のリネン類はランドリーバッグに入れて洗濯代行業者に渡すだけです。
時短営業に伴う業務見直しと立地の見直しが増えたから。効率重視で洗濯代行を利用
新型コロナウイルスの影響から、業務の見直しを始めている法人や店舗が増えています。中でも人の体に触れるマッサージやエステは時短営業や店舗の立地の見直しも行っています。たくさんのスタッフがせまい店舗で働けば「密」になります。そのため、ひとり一人の勤務時間を減らしています。今までならば洗濯を担当する人員もいましたが、時短勤務にしたことで外注に出せる業務は外注に出す流れになりつつあります。
さらに、売上減少から固定費削減のために店舗を移動するところも増えています。在宅ワークが増えた影響から、オフィスが立ち並ぶ雑居ビルから住宅街にサロンや店舗を移転している法人も多くみかけます。住宅街にあるテナントは、スペースは十分に確保できても業務用設備を設置できる環境が整っていないことが多いです。そのため、店舗ではコア業務のみ残して、その他の大型設備が必要な業務は外注されるようになりました。
副業や起業を目指す人が増えたから。少量の洗濯物は洗濯代行に依頼
終身雇用制度という言葉はほとんど聞かなくなりました。また、2006年に会社法が改正され資本金1円で会社設立ができるようになりました。資本金0円の個人事業主も年々増え続け、最近は大手企業でも副業を認める流れになっています。
副業や起業を成功させるコツは、初期費用をおさえることです。初期費用にお金をかけてしまうと、事業が軌道に乗るまでの運転資金が足りなくなってしまいます。エステサロンやパーソナルトレーナーは、スキルで勝負できる業種です。初期費用はアイデアと工夫で抑えやすい業種といえるでしょう。
洗濯代行を利用することで、初期費用はかなり抑えることができるのです。業務用洗濯機の購入費用、設置工事費、維持費のすべてが洗濯代行を利用することで節約できます。個人事業主として起業する人は、リネンサプライを利用するほどタオル類は使わず、幅広い種類の洗濯物が出るものです。洗濯代行ならば、タオルなもちろんウェアからシーツまですべてをまとめて依頼することができます。
人手不足解消、人件費削減の手段として洗濯代行が検討され始めたから
人手不足の解消方法は、人を新たに雇い入れるか、業務を減らすかのどちらかです。人を新たに雇い入れることは、相当の経費と時間が必要になります。また、人を雇い入れれば状況が変わっても雇い続けなければならず、先行きの見通しが立てづらい昨今では人を雇うことは新たなリスクとなる可能性もあるのです。
業務を減らすためには、業務に優先順位をつけます。コア業務を残して、それ以外の業務は外注に出すことで人手不足を解消することができるでしょう。人件費削減の手段としても外注はメリットがあります。外注に出せば人を育てる手間と時間、雇い続けなければならないリスクを回避することができます。
洗濯は、エステサロンや美容院ではやらなくてはならない業務です。しかし、店舗内でスタッフがやらなくても外注に出しやすい業務でもあります。人手不足解消や人件費削減の手段として、真っ先に洗濯代行の利用を検討する法人が増えつつあります。
おわりに
クラウドソーシングを利用する法人が増えています。クラウドソーシングが始まったころは、デザインや経理業務など特別なスキルが利用範囲でした。しかし、最近は社内でやることが当たり前だった業務もクラウドソーシングされるようになっています。洗濯代行は洗濯のクラウドソーシングです。社内にはコア業務だけを残し、サービスの品質を上げていくことが、これからを生き残るポイントなのかもしれません。