単身者の外注生活が加速化! 食事はウーバーイーツで洗濯は洗濯代行が新しい
単身者は、すべての家事を自分でやることがお得とは限りません。ひとり分の食事ならば、材料を買ってきて一から作るよりも必要な分だけ宅配したほうが経済的なメリットも大きいのではないでしょうか。今回は、単身者で加速している外注生活と洗濯代行についてお話しします。
外注生活は富裕層だけではない! 多様化した単身者のライフスタイル
昭和時代に「うちは家事を外注しているの」と言えば「お金持ちなのね」という答えが返ってきたでしょう。しかし令和に同じことを言えば「忙しいのね」という答えが返ってくるのではないでしょうか。外注生活は、もはや富裕層だけのことではなく、一般の普通の生活をしている人が利用するサービスになっています。
共稼ぎ世帯や一人前の料理を作ることが面倒な人には、ミールキットが人気です。今はスーパーでもひとり鍋や一人前焼肉セットなどミールキットがどこでも手軽に買えますが、数年前まではミールキットを使っている人は少なく、種類も限られていたのです。
単身者のライフスタイルも昔と今とではガラッと変わっています。昔は、単身者の休日といえば昼過ぎに起きて、おもむろに洗濯機を回すことが一般的でした。しかし現代は副業やプライベートのサークルなど、休日も朝からやることがある人が増えています。時間を有効活用するために単身者がミールキットを利用したり、家事代行を利用したり、そして洗濯代行を利用するという選択肢が増えているのです。
単身者の洗濯代行利用が増えている理由
単身者の洗濯代行利用が増えています。理由は、休日を有効活用するためだけでなく、単身者ならではの洗濯事情にあります。単身者は家族世帯ほど洗濯物がありません。そのため、洗濯の頻度は週2回程度が多いようです。しかし週2回では、洗濯カゴの中で洗濯を待っている時間が長すぎるのです。
夏場ならば匂いが気になります。汚れがついた状態で長時間放置すると、1回の洗濯では落としきれない匂いがつきます。そこで衛生的にも経済的にもそして時間的にも効率よく洗濯をする方法が洗濯代行なのです。洗濯代行ではなく、自宅の洗濯乾燥機で洗濯をしたらいいと思う人もいます。
しかし、一般的な10kg洗濯機ならば、乾燥できる量は6kgまでです。バスタオルは1枚200g程度、デニムパンツはメンズで約1kgあります。6kgは多いようで意外と少ないです。家庭用の洗濯乾燥機は電気を使うため、ガスよりも長時間熱風にさらさなければならず衣類のいたみも気になります。また、洗濯乾燥機は衣類を広げて乾燥させることができないため、シワの課題が残ります。
数年前までは、洗濯代行といえばコインランドリーやクリーニングだったかもしれません。しかし最近は、洗濯代行を専門とする業者があります。新しいサービスや情報に敏感な若い単身者の間では、洗濯代行を日常の一部に取り入れる動きが始まっているのです。
部分的外注生活は単身者の心の健康と充実した生活を実現させる!
単身者は若い人だけではありません。高齢単身者もいます。高齢単身者は人と接する機会が減り、心の健康と充実した生活の実現が難しくなっていることがあります。すべての家事を自分一人で行えば、外部との接点はほとんどありません。しかし、食事の宅配や洗濯代行というように部分的外注生活を始めれば、適度に人と接する機会が生まれ、心身ともに充実した生活を実現させることができるのではないでしょうか。
若い単身者は、人と自分との生活を比べがちです。SNSにはきれいにテーブルコーディネートされた食事、モデルルームのような部屋が投稿されています。「人とは比べない」と思ってはいても、実際に目にすれば「自分の部屋は汚い」「部屋は洗濯ものだらけ」と劣等感が生まれてしまうものです。すべてを自分でやろうと思えば負担になります。かといって、すべてを家事代行に依頼する金銭的な余裕もありません。部分的外注生活は、得意な料理は自分でやる、時間がかかる洗濯は洗濯代行に依頼するというように予算や得手不得手に応じて使い分けることができます。
洗濯物だらけだった部屋が洗濯代行を利用することできれいになれば、自分もSNSに投稿したくなるかもしれません。「きれいな部屋ですね」というコメントが届けば自分に自信をもてるかもしれません。部分的外注生活は、心の健康と充実した生活を実現させる新しい手段のひとつです。
おわりに
少し前までは、コンビニが近くにあれば便利と思われていました。しかしウーバーイーツのような宅配サービスが充実したことで、スマホ1台あればどこでも食事が届く時代がやってきました。今はまだ「洗濯は自宅でやること」が当たり前かもしれません。しかし洗濯代行サービスがより充実すれば、スマホ1台あればどこでもいつでも洗濯ができる時代がやってくるでしょう。