洗濯代行サービスを利用するときの注意点
洗濯代行サービスはとても便利なサービスです。しかし利用するときにはいくつか注意すべき点があります。今回は、洗濯代行サービスを賢く利用するために知っておきたい注意点とポイントをお話しします。
洗濯代行サービスを利用する目的を整理する
洗濯代行サービスを賢く利用するポイントは、利用する目的を整理することです。「とにかく洗濯を一切やりたくない」「生活スタイルが変わり洗濯がままならない状況になった」という理由で洗濯代行サービスを検討しているならば、月額制の洗濯代行サービスを利用したほうがいいでしょう。
利用頻度が多い場合は、月額サービスが一番予算を抑えることができます。一方「衣替えで洗濯物が一時的に増えた」「今週は洗濯機が使えない」ならば随時利用がいいでしょう。つまり、「洗濯代行サービスに何を求めるか」によって、より適切なプランや利用方法がわかり、経済的に利用することができるのです。
目的があいまいなままに利用をすると「コインランドリーのほうが安かった」「最初から月額制を選べばもっと安かった」と思ってしまうかもしれません。
宅配ボックスの利用ができるかを確認しておく
洗濯代行サービスは、宅配ボックスを利用した集荷と配達を行っています。不在時でも集荷と配達ができればとても便利です。
集合住宅のポスト付近やエントランスにはロッカー型の宅配ボックスが設置されていることがほとんどです。築年数が経っている集合住宅でも、後付けの設置が進んでいます。一般的に宅配ボックスのボックス数は20個以内です。そのため、戸数が多い集合住宅では多くの人が利用できるようにするために使用目的を制限しているところもあります。「宅配便の不在受け取りのみ」「利用開始24時間以降は管理人が強制的に開けて荷物を取り出す」という決まりがあるところもあるのです。
もしも不在時の集荷と配達に宅配ボックスを利用しようと考えているならば、事前に管理人や管理会社に利用の可否を確認しておくようにしましょう。
また治安面や外観を考慮して、ドアの前に物を置いたり、ドアノブにバッグをかけたりする「置き配」が禁じられているところもあります。オートロックの場合は、業者が中に入れないため置き配対応が難しいでしょう。
コンシェルジュがいる場合は対応できる時間帯を確認する
集合住宅の1階にフロント（受付）がある集合住宅も増えています。フロントにはコンシェルジュ（管理人）がいて荷物の受け取りなどをしていることもあります。コンシェルジュに集荷や配達の受け取りをお願いするときには対応可能時間を確認しましょう。対応可能時間は勤務時間とは違います。勤務時間が20時までであっても、コンシェルジュは決まった時間に見回りや点検に出ることがあります。また、個人の依頼や予約なしでの依頼は受け付けていないコンシェルジュもあります。
ホテルのフロントやコンシェルジュは24時間対応可能です。自分の都合のいい時間にランドリーバッグを預けておけば、業者はコンシェルジュからバッグを受け取り集荷します。配達も同様にコンシェルジュ経由で行うことができます。
ランドリーバッグに入れる前に洗濯物を確認する
洗濯代行サービスを利用するときに一番注意すべき点は「洗濯物の確認」です。ランドリーバッグに入れた洗濯物は、すべて水洗いされて乾燥機で乾燥します。洗濯代行業者のスタッフが洗濯表示タグを一点ずつ確認することはありません。万が一、色移りや縮みが発生しても補償の対象外になります。ブローチや飾りボタンがついた状態で洗濯すると他の洗濯物に引っかかり傷つける恐れがあります。ランドリーバッグに入れるときには、ポケットの中の確認もしましょう。
洗濯代行サービスで使用する乾燥機は、サイズが大きくゆとりをもって回します。だからこそ家庭の洗濯乾燥機のようにシワになりにくいのですが、パワーが強く生地によっては想定外の縮みなどが発生する可能性があります。洗濯表示タグに水洗い可能の表示がされていても高価なTシャツやプリントが劣化しているもの、貴重な衣類はクリーニングを利用したほうがいいでしょう。また、合成皮革が部分的に使われている衣類は乾燥を繰り返すことでひび割れることがあります。
そして意外とやってしまう失敗が「濡れた衣類をランドリーバッグに入れてしまうこと」です。洗濯物を濡れた状態で長時間放置すると匂いが出ます。濡れた洗濯物と他の洗濯物を同じランドリーバッグに入れておくと匂いが移ります。汚れがひどいものは下洗いをして乾かすか、他の洗濯物を混ざらないようにしてランドリーバッグに入れるといいでしょう。
おわりに
洗濯代行サービスは、さまざまなプランがあり予算に応じて利用できることが大きな魅力です。利用目的や住んでいる場所の条件などを考慮して自分にあった洗濯代行サービスを選ぶことが賢く利用する第一歩になります。